EDGE MAGAZINE

コンセプトとして地方から発信するPUNKシーンを、より知って欲しいという事と、広島のシーンを活性化し、変えて行きたいという理由であった。ネットやSNSが普及した現在でも中々地方の情報は全国に普及しにくいという現状を感じたり、年々PUNKそのものの閉塞感や行き詰まり感を感じ、これまで届かなかった場所や人に少しでも届けれたらと創刊に至りました。創刊記念という事で、巻頭からスペシャルインタビューにページを割いてます。インタビューを敢行させて頂いた4名の御仁は、各々の地元であったりパンク~H/Cシ―ンを、自分達なりのスタンスと絶妙なバランス感で盛り上げ、全国区に押し上げた人たち。どの言葉にも迷いなど一片も無く、これからのパンクシーンに於いて重要なヒントや道しるべとなるであろう言魂で溢れている永久保存版です。PUNK ROCKは上を目指す音楽ではなく、前を目指す音楽。道なき道を切り開く姿勢でありたい。幸い自分が影響受けているバンドや人は、常に前を向き、道を切り拓いてきた。近年、PUNKは細分化が進み、誰もその向かう先を知らない。しかし一方で、でPUNKの捉え方は大きく変化し、昔ならあり得ないラインナップのイベントが多く見られるようになり、素晴らしい事だと感じている。強力なリーダーも必要かもしれないが、まずは自分達の力で、我々の愛すべきこのホームタウンで何をすべきか、何が出来るのかを模索し行動に移していくことに決めた。今回はその一環であり、最初の一歩。大きな流れや、大きな渦を作りたい、そういう発想ではなく。結果的にそういう流れになれば最高だけど。まずは行動に、PUNK ~H/Cが教えてくれたシンプルなやり方だ。今回一緒にジンを制作してくれたASPHALTのJELLO、蟲酸のBEN-K、も同じ考えだった。巻頭でインタビューさせて頂いたSLANGのKO氏は、アウェイこそ必要な事だと、自分達やハードコアパンクを知らない人の前でプレイする事こそが、自分達に必要な事だと言いきっていた。強く心を揺さぶられたし、感銘も受けた。予定調和をぶっ壊してこそ、PUNK~H/Cの最大の魅力であり価値であろう。このジンを機に、西日本のパンクシーンに、少しでも目を向けてくれたら嬉しいです。